浄化槽とは、下水道などのない地域で、し尿(トイレからの排水)だけでなく生活雑排水(台所・風呂場・洗濯機・洗面所からの排水)を併せて処理してきれいな水にする施設です。
河川等の水質汚濁防止につながり、快適で住みよい生活環境の向上に役立ちます。
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浄化槽の特徴
- 家庭から排出される生活排水の汚れが10分の1になり、自然の浄化能力も活用し、身近な清流がよみがえります。
- 下水道等と比較して設置費用が安く、短期間で設置できます。また、地形の影響を受けずに車一台分のスペースで設置が可能です。
- 災害にも強いです。
し尿や生活排水をきれいにし、水環境の保全に大きな役割を果たしている浄化槽。適正な維持管理を行わなければ、本来の機能を十分に発揮することができません。
浄化槽法には浄化槽を使用・管理する方(浄化槽管理者)が責任を持って保守点検・清掃・法定検査といった維持管理を実施することが定められています。(平成18年2月の浄化槽法の改正で、適正な維持管理を実施しない場合の罰則が強化されています。)
浄化槽が正常に機能しているか総合的に判断するための検査です。知事が指定した検査機関が検査を行います。
浄化槽の稼働状況を調べて、機器の点検・調整・修理や消毒薬の補充等を行います。知事の登録を受けた保守点検業者に委託することができます。
浄化槽内で発生した汚泥等の引き抜きや洗浄を行います。市町村長の許可を受けた清掃業者に委託します。
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水に流す前に ~調理くずや食べ残しを流さない工夫~
料理や飲み物はちょうどよい量をつくり、残さず食べるようにしましょう。
排水ロストレーナーや三角コーナーは目の細かいものを使うか、水きりネットを使うと、汚れの2~3割程度が取り除けます。
食器や鍋についた油などの汚れは、ゴムベラ、古新聞などでふき取りましょう。
みそ汁などの汁ものは、ぼろ布に吸わせて捨てましょう。
専用の排水処理システムが付いていないディスポーザーは、台所のごみをそのまま流すことになるので、使わないようにしましょう。
ディスポーザー:
生ごみを粉砕し、排水と一緒に排水管に投入する装置
水に流すときは ~なるべく流さないための工夫~
残った油はつぎ足して使ったり、炒め物に使うなどできるだけ捨てない努力をし、捨てるときは、凝固剤や牛乳パックに入れたぼろ布や古新聞などに吸わせて可燃ごみで捨てましょう。
米のとぎ汁は、できれば庭や畑にまきましょう。水に流してしまえば汚れですが、植物にとっては栄養分になります。